オーナーズブックから期間延長の発表がありました。
私にとってオーナーズブックは「大問題が起きたらソーシャルレンディング投資から撤退しなければならない」と思うほど重要な事業者です。
公式発表を元に冷静に期間延長の妥当性を分析していきます。
ファンド名 | 大阪市中央区ホテル素地第1号第1回 |
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利回り | 5.0% |
運用期間 | 19ヶ月 |
投資実行日 | 2019年9月26日 |
最終弁済日 | 2021年3月31日 |
募集総額 | 7.5億円 |
運用タイプ | 貸付(シニアローン) |
大阪ミナミは全国商業地の地価下落率上位10地点のうち8地点をが占めるほど新型コロナの影響を受けています。現在のLTVは68.2%より高まっているはずです。
≪参考記事≫
・全国下落率の上位ほぼ占める 公示地価、大阪ミナミ大幅下落(毎日新聞)
いつもOwnersBookをご利用いただきましてありがとうございます。
以下の案件につきまして、2021年3月31日が最終弁済日であるところ、新型コロナウイルス感染拡大に伴うインバウンド客の一時的な落ち込みと不動産取引量の一時的な停滞等により、担保不動産の売却が最終期限内に整わないことから、貸付先である不動産保有会社AY(本借入人)より1年間の最終弁済日延長の申出を受けました。
新型コロナウイルスの感染状況や不動産取引の見通しに加え、貸出期間等の条件変更要望に対する柔軟な対応を求めた金融庁要請等を加味して検討した結果、当該申出を受諾し、本案件の最終弁済日を2022年3月31日まで1年間延長することといたしましたのでお知らせいたします。
案件名称:大阪市中央区ホテル素地第1号第1回
本借入人によれば、引き続き売却活動に注力するとのことです。当社は、不動産取引量の正常化を注視しながら、本借入人の売却活動等、返済に向けた対応について引き続きモニタリングを実施して参ります。
今後、本案件の利息支払い及び元本返済があり次第、本案件に投資いただきました投資家の皆さまにご報告申し上げるとともに、本件貸付の返済が完了しましたらホームページでも併せてご報告申し上げます。
当社は適切な情報開示に努めてまいる所存です。大変恐縮ですが、直接お問い合わせをいただきましても、皆さまに公表している以上のご回答はできかねますこと、予めご了承のほどお願い申し上げます。
なお、2021年3月31日付の利息については、本借入人からその全額の支払いを受けており、現在、投資家の皆さまへの配当に向け準備を進めておりますことを併せてご報告申し上げます。
「直接お問い合わせをいただきましても、皆さまに公表している以上のご回答はできかねます」と書かれているので、オーナーズブックに余計な手間をかけさせるべきではないと考えています。
ただし、明確な意見(すぐに売却すべき理由など)があるのであれば、オーナーズブックにとっても有益な情報になるので伝えておく意味があります。
新型コロナ前にホテル用地を仕入れたのであれば仕方ない結果です。
期間延長に対して「すぐに競売に出すべきではないのか?」という疑問も生まれますが、引き続き年5%の利息が受け取れるので、その分のリスクが下がります。
判断を下すのは利息回収が滞ってからで問題ありません。
最終的に若干の元本割れとなる可能性はありますが許容範囲内です。
評価 | A+ | オーナーズブックの公式ホームページ |
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