オーナーズブックを運営するロードスターキャピタルの最新決算情報が2月12日に発表されました。
決算短信や決算説明会資料を呼んでみたところ、今回も好業績なことが分かっただけでなく、投資家に役立つ情報が盛りだくさんだったので紹介します。
項目 | 2020年12月期 | 2019年12月期 | 2018年12月期 |
---|---|---|---|
売上高 | 169.79億円 | 151.16億円 | 96.70億円 |
営業利益 | 44.84億円 | 36.53億円 | 23.92億円 |
純利益 | 27.00億円 | 20.77億円 | 13.59億円 |
自己資本 | 76.94億円 | 78.20億円 | 58.79億円 |
自己資本比率 | 15.0% | 17.6% | 17.8% |
ROE | 34.81% | 30.32% | 26.04% |
文句なしの超好業績です。
主力の「自己資金を用いた不動産投資」では下記のような物件を取得しています。
貸付型とエクイティ型で明確に提示されていました。
従業員数57人の中にこれだけの資格取得者を抱えています。
ロードスターキャピタル作成資料によると貸付型クラウドファンディングはJ-REITよりリターンが高いとされています。
資金需要者サイドの指示理由が分かりました。
たしかに銀行に融資を依頼すると「融通の効かないルール」「限られた資金使途」「実態に即さない担保評価」に不満を感じます。
一方で、低位で推移していた東京ビジネス地区のオフィスの空室率上昇と賃料水準の低下が見え始めており、これらがオフィス不動産マーケットに及ぼす影響を、金融機関の融資姿勢の変化と合わせて注視していく。
急激な悪化は予想していないが、緩やかな低下は見られるようです。
貸付型については、いわゆるコロナ融資も一巡し、企業の資金需要も回復してきている。また、上記投資家需要を踏まえた大型案件の組成や、ノンリコ―ス型案件などの商品の多様化を図り、事業を拡大していく。
エクイティ型については、国内案件・海外案件問わず、また当社保有物件のオフバランス化も検討し、案件組成の安定化を目指す。
さらに、STO(Security Token Offering)はクラウドファンディング市場を拡大させる重要な仕組みと考え、実用に向けた研究を重ねていく。
貸付型は多様性アップ、エクイティ型は募集の安定化、STO(権利売買)の研究と嬉しい情報だらけです。特に「エクイティ型のために保有物件のオフバランス化」は非常に気になります。
ロードスターキャピタルの決算説明会資料はとても分かりやすく、読んでいて楽しくなるものでした。法人口座の開設が完了したので、2021年はオーナーズブックの投資比率を大幅に高めていきたいと考えています。
また、株価指標的にも、PER5.68倍、PBR2.35倍と割安水準にあるため、買い増したくなってしまいます。
評価 | A+ | オーナーズブックの公式ホームページ |
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