カナメ先生
大事な資産を年3~5%で増やす技術を学ぶ場所
ソーシャルレンディング投資の学校
ブログ(1020)掲示板SL事業者ランキングファンド検索運営者紹介ふどクラ研究所

クラウドクレジットの杉山智行社長がファンド全張りを推奨

投稿日:2019年4月11日 | 執筆:カナメ先生
(本記事はアフィリエイトURLを含みます)
2019年4月9日、クラウドクレジットの杉山智行社長がブログで全張り(全ファンド投資)を推奨していました。

私程度の投資家よりも杉山社長の方が優れた考えを持っていることは間違いありませんが、ソーシャルレンディング事業者の立場では言いづらい部分も含めて是非を考えていきたいと思います。

クラウドクレジット・杉山智行社長の提案

私は友人から「クラウドクレジットのどのファンドを買ったらいい?」と聞かれた時は、私は必ず「〝全張り〞をしてほしい」と答えています。

クラウドクレジットはどのファンドも、組成チームが何ヵ月もかけて審査を行い、投資委員会で私も含む投資委員全員がお客様に提供することに賛成した案件だけをお客様にご提供しています。

その中で、「あれはいい、これはダメ」というのはおかしな話ですし、投資していただくお客様には、貸付先も地域も業種も通貨も、できるだけ分散をしていただきたいと思っています。

全張りを推奨してだけでなく、友人にも売れるファンドを出しているということが分かります。

全張りの具体的なやり方

募集開始案件数
2019年1月10日16件
2019年1月28日16件
2019年2月12日17件
2019年2月25日19件
2019年3月11日20件
2019年3月26日21件
2019年4月09日20件

上記は2019年に入ってからのクラウドクレジットの案件数データです。

クラウドクレジットの最低投資額は1万円なので、これらの案件全部に入れていくと月40万円(年間480万円)ほどかかってしまいます。

もう少し金額の小さな投資法としては、クラウドクレジットへの投資予算が年60万円だったら4ヶ月に1回全案件に1万円ずつ投資します。年80万円なら3ヶ月に1回、年120万円なら2ヶ月に1回といった感じです。

もう少し分散性を高められる方法もあるかもしれませんが、手間がかからないことを重視しています。

カナメ先生の全張りに対する見解

基本的に同意します。

案件(ファンド)ごとの分析に関しては多くの人がもっともらしいことを言っていますが、実際にソーシャルレンディング事業者以上の精度で期待値の見極めを行えている人は少ないと思います。

投資歴18年、会社経営歴13年(起業から15年)の私も同様です。

[注] 全案件が該当するわけではありません。

案件別ではなくソーシャルレンディング事業者別の安全性に関しては、情報量が多いためある程度は判別できると考えています。それでも「どこが優れているか?」の判断は難しく、危険度の高い事業者が分かる程度です。

投資というのは不確実性の高いものなので全張りは賢明な選択です。
株式投資でもインデックス投資が推奨されているのは多くの人が知るところです。

全張りの期待リターンを少し高める方法

確率論的に言うと、リスクの低い国の事業者に適正な水準の金利で貸付を行うよりも、リスクの高い国の事業者に本当はもうちょっとほしい水準より若干低い水準の金利で貸付を行う場合の方が、長期的には投資パフォーマンスは下がってしまうことが想定されます。

上記は杉山社長のブログでの発言です。

高リスク商品は経済状況が悪い国の起業家を助けるために少し期待値(金利)を下げているということです。

私は投資と社会貢献は分けて考えているので、少しでも期待値を上げるために高リスク商品は避けています。杉山社長、ごめんなさい。

ただし、杉山社長は「高リスク商品でもしっかり利益は出るように設計している」と言っています。インパクト投資(経済的リターンと社会的リターンの両立)に興味のある人は積極的に投資してみてください。

杉山智行社長の著書「さらば銀行」

さらば銀行

さらば銀行 - 第3の金融が変えるお金の未来」は、2019年4月13日に発売予定の杉山智行社長の著書です。全張りについて書かれたクラウドクレジットのブログ記事は「さらば銀行」の内容の一部を抜粋・改変したものです。

評価Bクラウドクレジットの公式ホームページ

関連記事:クラウドクレジット・海外投資案件

クラウドクレジットの評価と評判
杉山智行さんの経歴・評判 | クラウドクレジット
クラウドクレジットがバンカーズホールディングス傘下に!投資家への影響は?
クラウドクレジットの現状!パフォーマンス推移やウクライナ侵攻の影響を解説
クラウドクレジットを再評価!複数ファンドのデフォルトは致命傷となるのか?
クラウドクレジットは儲かるのか?2021年9月時点のパフォーマンスを分析
クラウドクレジットの徹底攻略!3つのポイントでハイリターンを目指す
クラウドクレジットが約11億円の資金調達!出資企業は三井住友海上とGMO
クラウドクレジットの既存投資家向けキャンペーン!アマギフが最大12万円分
クラウドクレジットの高還元率キャンペーン!アマギフ最大20万円分をゲット
クラウドクレジットの人気ファンドランキング!全18種類・2020年11月
実績ある社外取締役はソーシャルレンディング事業者の信頼性をアップさせるか?
クラクレの新ファンド「ペルー女性事業主向け協同組合支援ファンド」を徹底分析
利回り7.2%!クラウドクレジットから円建て中心の先進国通貨パッケージが登場
クラウドクレジットとSBIグループの連携ファンドが新登場!本日販売開始
クラウドクレジットが約7億円の資金調達!個人投資家にとって朗報か?
クラウドクレジットにおいて為替変動と投資リターンを分けて考えるべきか?
クラウドクレジット「ユーラシアオンライン金融事業者ファンド」の変更点
クラクレの「米国セキュリティベンチャー事業者ファンド」を徹底分析
クラウドクレジットのカメルーン案件で大規模デフォルト!Ovamba社と認識相違
クラウドクレジットがカメルーンファンドの回収終了!Ovamba社を訴えない理由
クラクレで為替損失!?円高をキッカケにドルコスト平均法の大切さを見直そう
クラウドクレジットが大手証券会社の資金運用を開始!プロが認める投資商品
クラウドクレジットがファンドパッケージ機能をリリース
クラウドクレジットで扱うファンドの通貨一覧&為替チャート [随時更新]
為替リスクとは?為替ヘッジはかけるべきか?
ソーシャルレンディングの海外案件をFXで為替ヘッジする方法
クラウドクレジットの新規案件募集は月2回
人気No.1!ユーラシア金融事業者ファンドの利回り実績を分析
人気No.2!東欧金融事業者支援ファンドの利回り実績を分析
クラウドクレジットの東欧金融事業者支援ファンドを徹底解説
クラウドクレジットのマイクロローン事業者ファンドを徹底解説
クラウドクレジットのユーラシア金融事業者ファンドを徹底解説
クラウドクレジットのユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンドを徹底解説
クラウドクレジットのシンガポール広告代理店ベンチャー企業支援ファンドを解説
クラウドクレジットの第7期決算公示は5.6億円の赤字!黒字化はいつか?
クラウドクレジットが2019年12月期決算で赤字幅縮小!前期と比較しました
クラウドクレジットの2021年12月期決算!赤字4億円からの突破口はあるのか?
クラウドクレジットのペルー小口債務者支援プロジェクトファンドで遅延発生
順調に返済中!クラウドクレジット・ペルー案件は遅延中の金利も支払われるの?
クラウドクレジットのペルー案件が再延長!私の投資元本は返ってくるのか?
クラクレのマイクロローン事業者ファンドで延滞発生!デフォルトの危険性は?
朗報!クラウドクレジット・マイクロローン事業者ファンドの延長解消が進む
クラウドクレジットの口座開設手順
クラウドクレジット掲示板

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
ソーシャルレンディング格付けランキング
ブログの同カテゴリ記事一覧

大人気「AGクラウドファンディング」の現況分析!利回り4~6%は美味しい
2024年のソーシャルレンディング&不動産クラファン投資で気を付けること
COMMOSUSの新規登録ユーザー必読!申込キャンセルの罠を回避する方法
ソーシャルレンディング融資先の決算書の読み方!4つのポイント+3つの注意点
不動産STOを解説!メリット・デメリット・J-REITや不動産クラファンとの違い
全記事の一覧

一言掲示板 : 情報交換、改善希望、質問など
[4300] no name(2019-04-12 09:08:10)
> Akkyさん
政策金利より低いものにはさすがに投資できませんね。
クラクレは案件を選ぶのが大変なので、それを楽しいと感じられない人はセミ全張りあたりが無難な選択になりそうな気がします。
[4293] Akky(2019-04-11 19:39:52)
社長の本は予約しています。先日セミナーにも参加してきましたが若い参加者が多くて驚きました。
他のSLとは違い、案件も多く長期戦略が必要になるので方針がなかなか決められず苦労しています(面白いですが)。
借手の国や通貨の規模も考慮するべきだと思いますし、治安の悪い国や紛争国・共産圏の案件はかなり勇気がいりますね。

案件の中には、政策金利より利回りが低い物が含まれます。
(モンゴルの政策金利は10%、ナイジェリアは14%)
為替リスク+事業者リスクを負いながら政策金利より低い利回りではボランティアになってしまうのですが・・
超マイナー通貨は、両替コストが高いので仕方ないのかもしれませんがインフレに負けてしまうので見送ってしまいます。

ソーシャルレンディング格付けランキング
Twitter