「高利回り」とい大きなメリットを持つ海外投資案件ですが、為替リスクが一番の悩みどころです。海外案件を扱う代表的なソーシャルレンディング会社には「クラウドクレジット」「ガイアファンディング」「アメリカンファンディング」があります。
各国の通貨の交換比率により生じるリスクです。よくニュースで「ドル・円は軟調推移で一時110円を割りました」などと言っているアレです。
例えば、100万円を「1ドル110円」でドルに交換すると9,090ドルになります。
それを年利10%で運用すれば、1年後には10,000ドルになっています。この10,000ドルが私たちの手元に返ってくるときは、また日本円に戻さなければいけませんが、その時の為替レートによってリターンが大きく異なります。
ドル円のレート | 戻ってくる日本円 | 損益 | 利回り |
---|---|---|---|
100円 | 100万円 | 0円 | 0% |
105円 | 105万円 | +5万円 | 5% |
110円 | 110万円 | +10万円 | 10% |
115円 | 115万円 | +15万円 | 15% |
120円 | 120万円 | +20万円 | 20% |
つまり、海外投資をすると、投資したときよりも
円安(例:110円→120円)になればリターンが大きくなり、
円高(例:110円→100円)になればリターンが小さくなります。
上の表では運用利回り分(年10%)で為替損失を吸収していますが、さらに円高(例:110円→90円)になれば元本割れしてしまいます。
為替変動によるリスクを回避する手段が為替ヘッジです。簡単に説明すれば「期日を指定して通貨の売買価格を予約」することができます。もちろん予約にはお金がかかります。
例えば上の例(1ドル110円時点でドル建てで1年間投資)の場合、「1年以内に1ドル110円で交換する権利」を買っておけば、為替変動によるリスクは無くせます。
為替ヘッジには以下の特徴があるので覚えておいてください。
1 | 予約期間が長いほどヘッジコストが高くなる。 |
---|---|
2 | 高金利通貨であるほどヘッジコストが高くなる。 |
3 | 全体ではなく部分的にヘッジをかける場合もある。 |
為替ヘッジのコストに関しましてご回答致します。
当社が販売しているファンドの円/外貨につきましては通貨の違いや時期によっても異なりますが、1%ほどを目安としてお考えいただければと存じます。
営業・CS部長の成さんが返事をくれました。ありがとうございます。
1つの考え方として「海外株式投資は為替ヘッジなし・海外債券投資は為替ヘッジあり」というのが投資におけるセオリーです。
しかし、私個人としては以下の理由から「為替ヘッジなし」を推奨します。リスクを背負わないのであれば安全性の高い国内案件に投資すればよいと考えています。
理由1 | リターンの期待値を下げる理由がない。 |
---|---|
理由2 | 様々な国の案件に分散投資することで為替リスクの分散効果がある。 |
理由3 | リスクを引き受けることでリターンを得ている私たちが、他者にリスクを引き受けてもらうのはおかしい。 |
理由4 | 外国ファンドに投資するのは資産の2割以下に抑えている。 |
※為替ヘッジなしは「リスクとリターンを高める行為」です。あくまで自己責任で判断してください。
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