1ドル110円あたりを推移していたドル円相場が新型コロナなどの影響により一気に104円程度まで円高(約5.5%の変動)となりました。これにより為替の影響を受けるクラウドクレジット投資家から不安の声が上がっています。
2020年3月9日 | 103.9円 |
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2018年3月1日 | 104.6円 |
2016年9月1日 | 100.1円 |
2012年9月1日 | 77.1円 |
上の表から分かるように本日(103.9円)と同程度、もしくはそれ以上の円高は10年以内に何度も発生しています。また、近年は2013年に設定されたインフレ目標政策により過度な円高は起こりづらい状況となっています。
円安になれば、購入済みファンドのリターンは高くなるが、新規ファンドは割高で買うことになってしまいます。
円高になれば、購入済みファンドのリターンは低くなる(損失が生まれることもある)が、新規ファンドは割安で買うことができます。
このように長期投資家にとっては円高も円安も同じことであり、「為替で得をした」もしくは「為替で損をした」と考えること自体が意味のないことなのです。
そうは言っても為替による大きなプラスやマイナスに一喜一憂してしまうのは仕方のないことです。それをシステム的に抑える方法が「ドルコスト平均法」です。
何やら難しい言葉に聞こえますがドルコスト平均法とは単なる「投資時期分散」です。例えば100万円の投資資金があるとすれば、1度に100万円を投資するのではなく、毎月10万円に分けて投資することを言います。
これにより為替リスクを減らし、金利リターンを得ることができるのです。
毎月の投資額については「合計運用資金÷平均ファンド運用期間」を目安にしてください。円高・円安で投資額を変更せずに、毎月同じ金額を投資していくことが重要なポイントです。
クラウドクレジットの平均期待利回りは約8.0%です。たとえ円高に動いたとしても損失を吸収できるほど大きな金利収入です。逆に円安に進めば20~30%のリターンとなることも珍しくありません。
クラウドクレジットのファンドは不動産などの担保設定が無いため、為替変動よりも貸付先のデフォルトのほうが怖いのです。
海外ソーシャルレンディング投資で成功するために大切なことは為替を予想することではなく一貫した戦略です。為替の予想で稼ぎたいのであればソーシャルレンディングではなくFXに移ることをおすすめします。
十分なファンド分散、十分な投資時期分散(ドルコスト平均法)を長期的に一貫して実行し続けることが大切です。
ビジネスでも、投資でも失敗(損失)を避けることはできません。「失敗時のダメージを許容範囲内にコントロールすること」と「失敗から学び、戦略をバージョンアップすること」が成功のカギとなります。
評価 | A | クラウドクレジットの公式ホームページ |
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