ソーシャルレンディングの海外案件をFXで為替ヘッジする方法

購入するファンドの通貨を「売っておく」ことで為替変動による損益を相殺するテクニックです。運用期間終了時に買い戻します。

FXの個人口座では最大25倍のレバレッジをかけられるので、100万円の投資であれば4万円の保証金で為替ヘッジをかけることができます。4万円を払うのではなく、保証金として4万円を拘束されるだけです。

為替は変動によって損をすることも得をすることもあるので、期待値としてはヘッジで余計なコストをかけないことが最高効率になります。

しかし、リスク軽減や計画的資産運用において為替ヘッジはメリットになります。

コード	通貨ペア	買い	売り	差	割合
USD	USドル/円	111.69	111.72	0.03	0.027%
EUR	ユーロ/円	126.04	126.08	0.04	0.032%
RUB	ロシア・ルーブル/円	1.7287	1.73	0.0013	0.075%
MXN	メキシコ・ペソ/円	5.9313	5.9376	0.0063	0.106%
BRL	ブラジル・レアル/円	28.956	28.966	10	0.035%

スプレッドコストとは「買い価格」と「売り価格」の差です。
ヘッジ年数に関係なく1回だけかかります。
表を見ると分かる通り、ほぼ無視できるほどの低コストとなっています。

コード	通貨ペア	売SP	為替	取引単位	単位金額	年SP	年利
USD	USドル/円	-86	111.705	10,000	1,117,050	-31390	-2.8%
EUR	ユーロ/円	5	126.06	10,000	1,260,600	1825	0.1%
RUB	ロシア・ルーブル/円	-60	1.72935	100,000	172,935	-21900	-12.7%
MXN	メキシコ・ペソ/円	-150	5.93445	100,000	593,445	-54750	-9.2%
BRL	ブラジル・レアル/円	-65	28.961	10,000	289,610	-23725	-8.2%

スワップ金利は通貨（国）ごとの金利差に応じて支払われる（支払う）金額です。
毎日発生し、政策金利の変更などで変動します。

例えば、ロシア・ルーブル/円の通貨ペアの場合、買い（JPYでRUBを買う）ならスワップ金利を受け取ることができ、売り（RUBでJPYを買う）であればスワップ金利を支払うことになります。

新興国（ロシア、メキシコ、ブラジル）はスワップ金利が高すぎてFXを為替ヘッジに利用することはできません。USドルも高いですね。

ユーロは+0.1%なの為替ヘッジをかけながら少しですがスワップ金利を受け取ることができます。

ちなみに「買い」のスワップ金利は、ロシアルーブル 年4.2%、メキシコペソ 6.2%、ブラジルレアル 3.2%になっています。

FXは個人口座の場合、25倍のレバレッジをかけて売買することができます。
つまり、投資額の4%が保証金として拘束されることになります。
例えば100万円の投資にレバレッジをかける際は4万円の資金が必要です。
この4万円から生み出されるはずであった金利は潜在的コストとなります。

ファンド名	通貨	期間	利回り
東欧金融事業者支援ファンド92号	ユーロ建て	19ヶ月	8.8%
東欧金融事業者支援ファンド110号	為替ヘッジ	19ヶ月	7.5%

クラウドクレジットの人気ファンド「東欧金融事業者支援ファンド」の比較です。
為替ヘッジありだと利回りが1.3%も下がってしまいます。

表面利回り	8.800%
スプレッドコスト	-0.032%
スワップ金利	+0.100%
保証金コスト	-0.338%
実質利回り	8.530%

こちらがFXを使って自分で為替ヘッジした場合の実質利回りです。
クラウドクレジットの為替ヘッジ付き案件よりも約1.0%も有利になります。

評価	B	クラウドクレジットの公式ホームページ