会社名 | 貸倒状況 |
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SBIソーシャルレンディング
(開始:2011年3月) |
累計融資額1,100億円を突破にも関わらず、貸し倒れは1.83億円のみ。延滞回収時の対応が高評価。 |
クラウドバンク
(開始:2013年12月) |
応募総額600億円突破ですが貸し倒れはゼロ。 |
オーナーズブック
(開始:2014年9月) |
約5年間の運営で貸し倒れゼロ。江東区商業ビル第1号ファンドの借主が破産したことで期失が濃厚。 |
クラウドクレジット
(開始:2014年6月) |
いくつかのファンドで延滞を起こしているものの、全体としてはプラス利回りを維持。 |
maneo
(開始:2008年10月) |
累計融資額1,600億円突破の元業界最大手。現在は90億円の延滞発生中。 |
まずは2019年10月10日現在の大手5社の貸し倒れ実態を確認してみます。
各社ともいくつかの延滞を起こしているものの、maneoを除いた全体では貸し倒れ率1.0%未満となっています。十分に利益が出せる優秀な実績です。
残念ながら最大手として業界を牽引してきたmaneoは、杜撰な経営が明るみに出て投資家に大きな損失を与える結果となっています。
貸し倒れによる損失が利益を上回った時点でビジネスが成立しません。そのため各社とも自社サービスの信頼を確保するとともに、業界全体の信頼性を高めるために貸し倒れ率を下げる努力を続けています。
これほど貸し倒れ率が低いと「もしかして損失補填を行っているのかな?」と考えてしまいますが、日本では投資商品における損失補填は法律で禁止されています。
理由は「投資家の自己責任原則」を歪ませないためだと考えられています。ちなみに損失補填を法律で禁止している国は日本以外にはほとんど例がありません。
高金利の貸金業は「貸し倒れの発生を前提」としたビジネスです。
以下のポイントをしっかりと守って安全に資産運用していきましょう。
(1) 信頼のできるソーシャルレンディング会社を選ぶこと
(2) 出来るだけ不動産担保付きの案件に投資すること
(3) 十分な数の案件に分散投資すること
(4) 高利回りの案件に投資するときは貸し倒れのリスクを想定すること
大手はmaneo以外は大きなトラブルを起こしていませんが、マイナーなソーシャルレンディング事業者は次々と大事件を起こしています。
ラッキーバンク | 約33億円の貸し倒れ |
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みんなのクレジット | 約31億円の貸し倒れ |
グリーンインフラレンディング | 約127億円の延滞中 |
クラウドリース | 約55億円の延滞中 |
トラストレンディング | 約52億円の延滞中 |
ガイアファンディング | 約40億円の延滞中 |
キャッシュフローファイナンス | 約8.9億円の延滞中 |
アメリカンファンディング | 約2.3億円の延滞中 |
信じられないほど大きな投資家損失です。
元々これらの事業者は信頼に足る事業者ではありませんでした。
加えて全事業者が利回り10%以上の高利回りファンドで投資家を集めていました。
「事業者の信頼性不足」と「高利回りファンドの怪しさ」といった要素から、
私(カナメ先生)は上記6社には1円も投資していません。
皆さんもソーシャルレンディング事業者の格付け比較ランキングを参考にして、信頼のできる事業者のみに投資してください。
1 | 効率的な学習の進め方 | ★★★★★ |
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2 | ソーシャルレンディングとは? | ★★★★★ |
3 | 利回り7.0%という衝撃 | ★★★★★ |
4 | どれぐらい儲かるのか? | ★★★★★ |
5 | おすすめのSL事業者 | ★★★★★ |
6 | どんな人に向いているのか? | ★★★★★ |
7 | どんな会社がお金を借りているのか? | ★★★★★ |
8 | ソーシャルレンディングの貸し倒れ率 | ★★★★★ |
9 | 3種類のファンドタイプ | ★★★★★ |
10 | ファンドの選び方&チェックポイント | ★★★★★ |
11 | 投資や分析が苦手な人のためのSL戦略 | ★★★★★ |
12 | 最適な分散投資のやり方 | ★★★★★ |
13 | ソーシャルレンディングの税金 | ★★★★★ |
14 | 世界のソーシャルレンディングの歴史 | ★★★★★ |
15 | 日本のソーシャルレンディングの歴史 | ★★★★★ |
16 | 口座開設の手順 | ★★★★★ |
17 | 実際に投資するまでの手順 | ★★★★★ |
18 | ソーシャルレンディングの3つのタイプ | ★★★★★ |