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ソーシャルレンディングでお金を借りているのはどんな会社?

初回:2018年5月24日 | 更新:2022年6月19日 | 執筆:カナメ先生
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ここがポイント!
  • 不動産関連や再生可能エネルギー関連の企業が多い。
  • 金利5.0~15.0%程度のローンというのは世の中にたくさんある。
  • 銀行からお金を借りられない企業がたくさんある。
  • ソーシャルレンディングは銀行よりも期間や融資額に柔軟性がある。
  • 自社サービスの宣伝目的にソーシャルレンディングを利用する例もある。
ソーシャルレンディングに興味をもった人の多くが「ソーシャルレンディングでお金を借りている会社ってどんな会社なんだろう?」と気になります。

私自身も

「世の中に金利10%でお金を借りる人なんているの?」
「それってヤバい会社なんじゃないの?」
「住宅ローンは1.0~2.0%で借りられるのに」
と思っていましたが、調べていくうちに自分のビジネスローンに対する知識の少なさに気づきました。

中小企業を対象としたビジネスローンの金利は銀行でも高い

銀行名サービス名金利
住信SBIネット銀行不動産担保ローン2.95~8.9%
アイフルビジネスローン3.1~18.0%
静岡銀行ビジネスクイックローン5.0~14.9%
東京スター銀行スタービジネスカードローン4.5~14.5%

上の表から分かる通り、メガバンクや地方銀行が行う大型融資とは異なり、中小企業の事業性資金の場合、金利5.0%以上が普通のようです。

さらに商工ローンでは8.0~20.0%ほどになります。

銀行は融資NG条件が多い

・創立後の年数が浅いとNG(銀行としては3期分の決算書類が欲しい)
・必要資金が少額であるとNG(融資効率が悪い)
・融資期間がが短期であるとNG(融資効率が悪い)
・社長個人の信用情報に事故歴があるとNG
・特定の業種を営んでいる時点でNG(遊興娯楽業や金融業など)
・税金の未納や滞納があるともちろんNG
・経済活動にプラスにならない事業はNG(転売など)

期間や金額に柔軟性のある借入がしたい中小企業

真面目に貯金をするように教育されてきた日本人には信じられないことですが、アメリカでは給料日前に200~300ドルの借り入れ(通称:ペイデイローン)を利用することは普通のことだと考えられています。

それと同様に商売を営んでいる人にとって、売上が入金されるまでの「つなぎ資金」に融資を使うことは当然のことです。

そのためソーシャルレンディングの案件には短期案件が多いのです。

これはどちらが良い悪いという問題ではなく、アメリカ人にとっての「ペイデイローン」や、商売を営んでいる人にとっての「つなぎ融資」は普通のことだと認識しておくことが重要です。

具体的な借り入れ例

業種用途・目的
不動産の転売転売可能な割安物件を仕入れるための資金
新築不動産の建売販売土地購入から販売までのつなぎ資金
金融事業者優良な顧客を抱えている金貸業者の資金
再生可能エネルギー関連売電収入が得られるまでのつなぎ資金
リフォーム物件の販売中古物件購入から販売までのつなぎ資金
福祉・介護関連保険金入金までのつなぎ資金
パチンコ関連銀行から融資を受けづらい
新興国のビジネス国内で融資を受けられない

宣伝目的でソーシャルレンディングを利用するケース

最近はソーシャルレンディング投資家への宣伝効果を狙ったサービスが増えてきました。投資意欲の高い人たちに小口の投資案件を経験させることで、自社の大口投資案件(投資用不動産など)に誘導することが目的です。

企業は効果的にPRを行え、投資家は安全性の高いファンドに投資できます。
企業にとっても投資家にとってもメリットのある話です。

以下が宣伝効果を狙った代表的なサービスです。

事業者名ポイント
Funds(ファンズ)のアイコン Funds(ファンズ) 様々な上場企業と業務提携してファンドを提供。メルカリ、三菱UFJ銀行、サントリーなど。
Rimple(リンプル)のアイコン Rimple(リンプル) 東証プライム上場のプロパティエージェントが運営。自社開発の高品質投資マンションをPR。
ジョイントアルファのアイコン ジョイントアルファ 東証スタンダード上場企業である穴吹興産が運営。不動産投資商品アルファアセットクラブなどを展開。
Renosy(リノシー)のアイコン Renosy(リノシー) 東証マザーズ上場の不動産テック企業であるGA technologiesが運営。露骨な名簿集めが投資家から不評。

これらの事業者は「宣伝段階で投資家を失敗させる意味がない」ため、安全性が高いファンドを出す傾向にあります。ただし、宣伝費を節約するために早期償還が行われやすいなどのデメリットもあります。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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基本編の記事一覧

1 ソーシャルレンディングとは?
2 利回り7.0%という衝撃
3 どれぐらい儲かるのか?
4 初心者におすすめのSL事業者
5 どんな人に向いているのか?
6 どんな会社がお金を借りているのか?
7 ソーシャルレンディング業界の貸し倒れ実態
8 3種類のファンドタイプ
9 ファンドの選び方&チェックポイント
10 投資や分析が苦手な人のためのSL戦略
11 最適な分散投資のやり方
12 ソーシャルレンディングの税金
13 世界のソーシャルレンディングの歴史
14 日本のソーシャルレンディングの歴史
15 会員登録の手順や注意点
16 実際に投資するまでの手順
17 ソーシャルレンディングの3つのタイプ

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