Fundsから利回り4.0%ファンドが登場！借手「明豊エンタープライズ」の安全性を分析

上場企業への融資を得意とするFunds（ファンズ）から新ファンドが登場しました。
今回は利回り4.0%の好条件ファンドです。

ファンド名	EL FAROファンド#1
利回り	4.0%
運用期間	約4.5ヶ月（2月17日～6月30日予定）
募集金額	1億円
募集開始	2020年1月31日 19:00
方式	先着方式
借手	株式会社明豊エンタープライズ（JASDAQ・8927）
資金使途	投資用賃貸マンション「EL FARO」事業での不動産取得資金

今回のファンドの対象となっている「EL FARO松陰神社前」は2020年4月の竣工予定の投資用マンションです。

同社の主軸となっているミハス（MIJAS）シリーズと同様に「洗練されたスペインスタイルのデザイン」「東京23区を中心に駅徒歩10分以内の好立地」という特徴を持ちます。

ただし、リコースローンなので「EL FARO松陰神社前」の成否に関係なく明豊エンタープライズに全額返済責任があります。

上場	JASDAQ（8927）
監査法人	明治アーク監査法人

決算期	売上高	営業利益	当期利益	自己資本
2017年7月期	74.9億円	6.7億円	7.5億円	30.3億円
2018年7月期	144.8億円	27.5億円	16.8億円	42.4億円
2019年7月期	106.3億円	4.4億円	1.3億円	41.7億円

事業特性として業績に上下はありますが黒字を保っています。
来期以降も黒字の予定です。
自己資本比率36.3%は健全な水準です。

1968年	長栄不動産株式会社の設立。
1977年	明豊エンタープライズに社名変更。
2006年	エコロジー・リート投資法人を設立。
2007年	J-REIT市場の市況悪化により投資法人の上場を凍結。 エコロジー・リート投資法人を解散。
2011年	債務超過に陥り「事業再生ADR手続」を申請。
2014年	事業再生ADR債務を完済。
2014年	MIJAS（ミハス）の販売を開始。
2018年	不動産小口化事業「M-Lots（エム・ロット）」の販売を開始。
2019年	Funds（クラウドポート）との業務提携を発表。

1960年	昭和35年5月19日生まれ。福岡県出身。
1986年	広島大学経済学部を卒業。東亜建設工業に入社。
2005年	東京テナントセンター（現・明豊プロパティーズ）に入社。
2006年	東京テナントセンターの常務取締役に就任。
2007年	明豊コーポレーションの専務執行役員に就任。
2008年	明豊エンタープライズの専務執行役員に就任。
2009年	明豊プロパティーズ代表取締役社長に就任。
2013年	明豊エンタープライズの副社長に就任。
2016年	ハウスセゾンエンタープライズの取締役に就任。
2017年	明豊エンタープライズの代表取締役社長に就任。

着実にキャリアを積み上げてきた方です。前社長の梅木篤郎さんは3歳年下の弟です。弟の梅木篤郎さんは2000年に明豊エンタープライズに入社しています。

明豊エンタープライズは2019年7月10日にプレスリリースで「貸倒引当金の計上に疑義があるという外部からの指摘を受けた」という発表を行いました。

この件に関しては過年度決算を訂正し、2,400万円の課徴金と社長＆役員1人の3ヶ月減給で落着しています。大きな影響はありません。

「上場企業への融資で利回り4.0%は美味しい」と思いましたが、2019年4月に募集された明豊エンタープライズを融資先とする世田谷区MIJASファンド#1は利回り5.0%（運用期間9ヶ月・完済済み）でした。

今回のファンドの安全性については運用期間4.5ヶ月であればリスクは極めて低いと判断します。利回り（4.0%）も悪くないため即完売が予想されます。

「ファンド不足」「低利回り」「不明瞭な手数料」で投資家からの評価を下げていたFundsですが、優秀なスタッフが集まっている事業者ですので2020年は飛躍の年となることを願っています。

評価	A	Funds（ファンズ）の公式ホームページ