クラウドバンクはベンチャーキャピタルの出資を受けていないので、上場を目標に設定する必要はないようです。
これは、例えば株投資のようにその日の値動きを追う必要がない、誰もが取り組みやすく、なるべく元本の毀損が起こりにくいような商品を提供することにつながっています。
大事な資金を着実に育んでいく経験をすべての人に提供して、自分の将来、夢を描ける社会創りに貢献することを目指しています。
私もそのような投資商品があればとても素晴らしいと思います。
リファイナンスという用語自体もその局面に応じて意味でいろいろな意味で使われているようなのですが、当社は基本的に「当初の融資時に査定した担保の価値が、何らかの事情で返済期日を迎える時点で大きく毀損しているにもかかわらず、再度融資を行うことで期限の利益の喪失を避ける」ための融資は絶対に行ってはいけないと考えております。
したがって、仮にある案件について融資期間の延長を行う場合であったとしても、必ず融資審査会を経ることを前提条件としており、そこで延長理由の精査や延長時における担保価値の再査定を行うことを常としております。
リファイナンス案件比率は分かりませんでした。
一方で、当社の融資が、あるプロジェクトに紐付く資金の場合、融資資金の分別管理の観点とそのプロジェクトにおいて取得する権利の保全の観点から、当社の方から融資先に対してSPCの設立を促し、そのSPC対して貸付すると同時にそのSPC自体の持ち分を担保に取るというスキームをとる場合も多いです。
たとえばプロジェクトに必要な許認可が融資先に帰属する場合、万一の場合のその許認可権の承継を考えるとSPCにすべて許認可を集約させてSPC全部の持ち分を担保とした方がよい場合があります。
またこのようにSPCに担保を集約させることで、担保の強制執行や任意売却の手続きを減ることなく、すみやかに担保の売却に動けるというメリットもあります。このような担保の保全上の理由からSPCを融資先に設定した方が投資家にとってのメリットが大きいことなどが、融資先にSPCを設定する理由です。
SPCのメリットを詳しく説明していただきました。
一方で当社はたとえ融資先企業が同一の企業であったとしても、融資案件の資金使途が異なればそれぞれ案件個別単位に担保設定を行っておりますので、融資先の社数のみを公表することが投資家に適切な情報を与えるとは限らないと考えており、こちらの数値の公開は控えております。
個別に担保設定を行っているので、同一企業であったとしても分散投資の効果は十分に得られるということですね。
営業者に悪意があった場合、またはたとえ営業者に悪意がなくても営業者のスキル不足などが理由で悪意のある融資候補先に騙されたりした場合には結果的にそのファンドを募集した当社に影響が及ぶため、そのリスクを取りきれないというのがその理由です。
ソーシャルレンディングのプラットフォーム提供は難しいということです。
更に太陽光等の自然エネルギー案件では、その発電所の建設予定場所、太陽光の固定価格買取(FIT価格)、発電量などの基本情報はすべて開示しております。これらも経産省のホームページ等で確認することも可能です。
当社では基本的には、融資はその債務者よりも融資における元本の保全方法の確保に重点を置いておりますので、融資先の情報にも増して、担保の情報は重点的に開示しておりますので、それらの担保の評価については第三者でもある程度の検証が可能だと考えております。
ソーシャルレンディング投資家として担保評価スキルを磨いていくことが重要ということですね。匿名化解除により「伸ばすべきスキル」が明確になりました。
一方で、当社の融資審査における基本的なスタンスとして、当社の自己資金で融資可能な案件かどうかを考えて融資審査を行っております。自分たちでは取りたくないリスクを、いくらリスクそのものを開示しているからとはいえ投資家に押しつけるべきではないと考えているからです。
一点蛇足的ではありますが、投資という点に絡めてお話ししますと、当社グループは自己資金でも完成前の太陽光案件に投資を行っており、その資金を用いてその太陽光案件の開発を進めることで完成に近づけて案件自体の価値を上げ、最終的に売却することにより一定の収益をあげております。
発電開始前の太陽光案件に対する融資に懐疑的な投資家も多いようですが、実際には発電開始前の太陽光案件であったとしても、そのつなぎ融資により高い値段での売却が可能となるため、保全として十分な案件があるということはこの場を借りてお伝えしておきたいと思います。
SBIソーシャルレンディングのコーポラティブハウスローンファンドもそうですが、つなぎ融資というのはソーシャルレンディングの重要な役割になっているようです。
まずは個別の案件ごとに、担保の情報をしっかりと確認することが重要と思います。更には、その事業者が出している全部の案件を横断的に見ることで、多少なりとも事業者の融資に対する姿勢が読み取れると思います。
貸付型クラウドファンディング自体はまだまだ発展途上の市場のため、なかなか全ての事業者が同じ姿勢で融資ができていないとは思いますが、投資家にどこまでリスクを負わせようと考えているかという融資に対する根本的な考え方については判断できると思います。
ファンド全体から事業者の姿勢を認識することは非常に大事なポイントですが、なかなか難しいのも事実です。
金田さんに疑いがあるわけではありませんが、投資家の安心に少しでもつながればと思い、念のため確認させていただきました。
当サイトの場合は掲示板で投資家同士の活発なやり取りがあるため、とても慎重に回答をする必要があったと思います。金田さんの回答をベースにクラウドバンク社内で議論をしていただいたそうです。
とても具体的な回答をいただき非常に勉強になったというのが一番の感想です。
しかし、不動産や太陽光発電プロジェクトの評価は素人には難しいものです。もちろん、投資家に勉強が必要なことは言うまでもありませんが、クラウドクレジットの「全張り」のようにライトな投資家への簡単な投資戦略があると嬉しいところです。
[参考記事] SBISLコーポラティブハウスローンファンド21号を徹底分析
[参考記事] クラウドクレジットの杉山智行社長がファンド全張りを推奨
評価 | A | クラウドバンクの公式ホームページ |
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