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日本のソーシャルレンディング市場規模調査 2019年!大幅縮小の原因は何か?

投稿日:2020年2月25日 | 執筆:カナメ先生
日本におけるソーシャルレンディング市場規模データの更新が途絶えているため、当サイトでストックしているファンドデータ(約2万件)を利用して市場規模の概算を集計してみました。

ソーシャルレンディング市場規模の推移 2014年~2019年

日本のソーシャルレンディング市場規模推移グラフ

※2014年~2018年は矢野経済研究所調べのクラファン全体の数値に9を乗したものを利用しています。
※他企業(ZUU online)が公開しているデータと比較しても大きな差はありませんでした。
※2019年のデータはソーシャルレンディング投資の学校調べ。
※2018年は見込みの数値です。

2014年198億円
2015年341億円
2016年672億円
2017年1,530億円
2018年1,839億円
2019年845億円

事業者別の市場シェア(2019年)

ソーシャルレンディング業界の市場シェアグラフ

事業者出資額サービス開始
SBIソーシャルレンディング31,253,100,0002011年03月
クラウドバンク30,639,771,8672013年12月
クラウドクレジット10,107,712,3442014年06月
オーナーズブック7,281,800,0002014年09月
レンデックス2,370,270,0002017年07月
Funds1,232,100,0002019年01月
ポケットファンディング952,942,0002017年08月
SAMURAI644,040,0002015年05月
ネクストシフトファンド77,000,0002018年03月

※ソーシャルレンディング投資の学校調べ。

事業者別の平均利回り&平均運用期間(2019年)

会社名 平均利回り 平均運用期間
SBIソーシャルレンディングのロゴ
6.3% 17.7ヶ月
クラウドバンクのロゴ
6.6% 9.0ヶ月
クラウドクレジットのロゴ
8.8% 20.2ヶ月
オーナーズブックのロゴ
4.4% 23.4ヶ月
レンデックスのロゴ
9.3% 8.3ヶ月
Fundsのロゴ
3.5% 10.1ヶ月
ポケットファンディングのロゴ
5.6% 10.4ヶ月
SAMURAIのロゴ
6.8% 14.7ヶ月
ネクストシフトファンドのロゴ
6.1% 13.3ヶ月

※ソーシャルレンディング投資の学校調べ。
※2019年1月1日~12月31日に応募開始したファンドの単純平均値。

なぜ2019年は大幅縮小となったのか?

・2018年03月:ラッキーバンクが行政処分を受ける(返済停止)
・2018年06月:グリーンインフラレンディングが募集停止(maneo関連)
・2018年11月:ガイアファンディングが全案件の延滞を発表(maneo関連)
・2019年03月:トラストレンディングが登録取消処分を受ける(返済停止)
・2019年04月:クラウドリースが全案件の延滞を発表(maneo関連)
・2019年07月:maneoマーケットが全ファンドを募集停止

2017年の「みんなのクレジット事件」を皮切りに、2018年から2019年はソーシャルレンディング業界の問題が次々と明るみに出た時期でした。

これらのトラブルによる数百億円の資金が拘束されています(一部は損失確定)。

最盛期はSBIソーシャルレンディングとクラウドバンクの合計額を超える規模を誇っていたmaneoマーケットがサービス停止となったのが一番大きな原因です。

ソーシャルレンディング業界の未来は明るいのか?

実のところ今回の大幅縮小は投資家にとっても優良な事業者にとってもプラス要素です。問題のある事業者が淘汰されソーシャルレンディング業界全体の信頼性が大幅にアップしました。

サイト運営者の私から見ても最近の「新規投資家の登録数増加」「事業者が大型ファンドを組成する力」には目を見張るものがあります。

アメリカでの大手のLending Club(レンディングクラブ)だけで1年間(2019年)に123億ドル(約1兆3,500億円)の融資を仲介しています。

・ソーシャルレンディングの知名度向上
・信用情報取得システムと信用スコア算出の洗練
・個人向け融資サービスの復活の可能性

などを考慮すると、ソーシャルレンディング業界の未来は明るいと考えています。

この記事でソーシャルレンディング投資に興味をもった方は、問題のある事業者に投資しないために当サイトの「基本編格付けランキング掲示板」あたりを参考にしていただければ幸いです。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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[4916] no name(2020-02-25 19:55:47)
膿出しの一年だった2019年。
今年は膿が一掃されて、健全な事業者のための投資環境が整うことを祈るばかりです。
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