2023年1月13日にバンカーズから「FINANCE ONE LIMITEDの資金調達をオーシャンキャピタル社を通じて支援する方針」という発表がありました。
オーシャンキャピタル社は2022年12月28日付で、バンカーズ・ホールディングが新たに発行したB種優先株式1,500株を引き受けています。
・ファンド本数：10本
・総募集額：13.5億円
・平均利回り：6.50%
・平均運用期間：18ヶ月
・募集開始日：1月14日＝5本、1月18日＝5本
最初からカナリのボリュームです。
資金使途は「資金繰りおよび経営改善」です。
応募状況を見ると、警戒している投資家が多いことが分かります。
手数料の高さ（2.2%程度）も気になります。
| ファンド名 | 利回り | 運用期間 | 募集金額 | 応募 |
|---|---|---|---|---|
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1号 | 6.3% | 14ヶ月 | 1.35億円 | 100% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-2号 | 6.4% | 16ヶ月 | 1.35億円 | 100% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-3号 | 6.5% | 18ヶ月 | 1.35億円 | 59% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-4号 | 6.6% | 20ヶ月 | 1.35億円 | 100% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-5号 | 6.7% | 22ヶ月 | 1.35億円 | 100% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-6号 | 6.3% | 14ヶ月 | 1.35億円 | 39% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-7号 | 6.7% | 22ヶ月 | 1.35億円 | 16% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-8号 | 6.4% | 16ヶ月 | 1.35億円 | 11% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-9号 | 6.5% | 18ヶ月 | 1.35億円 | 3% |
| 香港消費者ローン事業支援ファンド第1-10号 | 6.6% | 20ヶ月 | 1.35億円 | 8% |
| 社名 | オーシャン・キャピタル株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都墨田区江東橋2丁目19番7号 富士ソフトビル |
| 代表取締役 | 野田貴、北野克也 |
| 資本金 | 1,000万円 |
| 事業内容 | エクイティ投資 |
| WEB | https://oceancapital.co.jp/ |
| 投資先企業 |
株式会社ジェーシーアンドジー Finance One Limited 新日本信用保証株式会社 アルファバリュー株式会社 ファインテクノロジー株式会社 リンクス株式会社 PT. VENTENY Fortuna International Tbk 株式会社バンカーズ・ホールディング |
企業が生み出した利益の累積額である「利益剰余金」が非常に苦しい数値です。
・maneoマーケットの「SmartLend」で資金調達開始（2016年）
・クラウドバンクで資金調達開始（2019年）
・バンカーズで資金調達開始（2023年）
この評価点では投資しようとは思えません。
そういった意味でバンカーズの信頼性は高まりました。
融資先信用力の注意書き「業歴10年超」「代表者2名ともに金融業界経験15年以上」も大きなプラス材料とはなりません。
クラウドバンクを辞めた理由については、
利回りは高いのですが、
| 評価 | A- | バンカーズ（Bankers）の公式ホームページ |
|---|
ご指摘ありがとうございます。
今回のファンドでは法人2社による連帯保証（OC社とFO社）があるため、オーシャン・キャピタル社の信頼性と返済能力が最重要だと考えていましたが、たしかに香港のカントリーリスクも見逃せません。
