【第7弾】150億円突破記念ローンファンド(募集:2018年4月6日~)
【第22弾】メガソーラーローンファンド(募集:2018年5月30日~)
2案件で7億円
関東地方の太陽光発電案件(50kw×83区画、売電単価:24円)
事業者Tの持ち分(←意味不明です。おそらく事業者Tの株式の事。)
本件土地(評価は9億円)
売電単価24円の50kw太陽光発電所の価格は、1000万円~1200万円程度が相場のようです。
あくまで上記価格は、即売電可能な完成物件の場合です。
本件は、おそらく「太陽光発電権利(FIT権利)」と「土地」だけだと思います。
(太陽パネル等が設置済であれば、動産担保も取得するはずです。)
では、FIT権利と土地だけであれば、価値はどれぐらいなのか?
ざっくりですが200万円が限界だと思います。
1区画当たり200万円だとして83区画なので、適正価格は1.66億円。
それがなぜ7億円の募集なのか?5億円以上も多いです。
本当に7億円も出して、FIT権利+土地を購入していたら、ただのバカです。
例えば、「FIT権利+土地で1.5億円」+「太陽光パネル等の設置工事で5.5億円」=「合計7億円」が必要。
それを9億円で売却する計画です。という可能性もありますが、それならそうと記載するはずですし、工事見積や工事契約書が借り手からの徴収資料に含まれているはずですが、残念ながらありません。
では、差額の5億円超は何なのか?
差額の5億円超は何なのか?についてです。
まず、前提条件としてJCサービスグループはほとんど収入がない状態です。
毎月どこからか資金を引っ張ってくる必要があります。
それを踏まえると、5億円超の行方は・・・
①会社の運転資金(グループ全体で月間1億円以上赤字のようです)
②過去案件の償還資金(利息だけで1億円以上、償還込みなら毎月5億円以上)
③不適切な支出(←これはごく一部です)
に充当されていると思います。
では、上記①~③についての個人的見解です。
①会社の運転資金
→会社全体の主要業務が再生可能エネルギーの案件構築なので、100歩譲れば良いのかな。
②過去案件の償還資金
→ポンジスキームと言われたらその通りですが、こうでもして資金調達しないとデフォルトになるので、仕方がないと言えなくもない。
③不適切な支出
→これはお話になりません。今回はこれが表に出たので問題となりました。ただ、全体から見れば小さな金額。(←そういう問題じゃないかもしれませんが)
本案件ですが、上記予測通りFIT権利+土地だけであれば、7億円の返済は不可能です。返済するためには、他の案件で同じような事をして資金を捻出するしかありません。これまでは、そうしてなんとかデフォルトを回避してきましたが、今後は難しいと思います。
では、なぜこのような事が見過ごされてきたのか?
グリーンインフラレンディングの案件審査は、実質的にエスクローファイナンスという会社が行っています。報道等ではJCサービスの関連会社となっていますが、実質的にはmaneo側の会社です。
このエスクローファイナンスですが、JCサービスからすれば「チョロイ会社」です。
同社なりに審査をしようとはしているようですが、再生可能エネルギーの知識がなく、書面上で体裁が整っていればJCサービスの説明に反論できずに言いなりだったようです。
そして気が付けば、新規借入で過去案件の償還を行うポンジスキームを黙認しなければ、即デフォルト発生。
という状況となったようです。
※他にもおかしな募集案件が多数存在します。
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