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みんなのクレジット裁判の判決!ソーシャルレンディング業界初の集団訴訟決着

投稿日:2020年7月4日 | 執筆:カナメ先生
みんなのクレジットのホームページ

2020年6月30日、ついに東京地裁(森田浩美裁判長)から旧みんなのクレジットへの「全額支払いを命じる判決」が言い渡されました。

原告側である投資家グループの全面勝訴です。

裁判結果の概要

・原告は個人投資家22人
・被告は旧みんなのクレジット(現スカイキャピタル)
・担当弁護士は東京フィールド法律事務所の鈴木英司先生
・判決までに約3年間の期間を要した
・ソーシャルレンディングに関する集団訴訟では初の判決
・弁護士費用や5%の遅延利息も含む全額の支払い命令(約9,300万円)
・支払いは「みんなのクレジット」だけでなく白石氏や関係各社にも連帯責任がある
・被告側がすんなりと支払いに応じるわけではない(上告の可能性もある)
・判決理由は「実態に反する文言で投資勧誘が行われていた」こと

みんなのクレジットとは?

白石伸生氏が2016年4月に開始したソーシャルレンディングサービスです。
14%を超える高利回りで個人投資家から多額の資金を集めました。

2016年4月みんなのクレジットがサービスを開始。
2016年11月成立ローンが業界最速で20億円を突破。
2017年3月関東財務局より行政処分を受ける。内容は「貸付が親会社グループに集中している」「投資家への返済を他ファンドの資金から充当している」「担保内容が不明瞭」など。
2017年4月代表が「白石伸生」から「阿藤豊」に交代。
2017年7月ほぼ全てのファンドで延滞が発生。
2017年8月東京都産業労働局より行政処分を受ける。
2018年2月 債権回収会社に債権を1億円で譲渡。実質的な未償還決着。
債権譲渡による投資家の損失は約31億円。
2018年3月みんなのクレジットが「スカイキャピタル」に社名変更。
2020年6月 東京地裁が「全額支払いを命じる判決」を言い渡す。

① 超高利回りファンドで多額のお金を集める。
② 1年後には行政処分を受け、代表者を変更。
③ 1年3ヶ月後には全ファンドで延滞発生。
④ 1年10ヶ月後には元金の約3%で債権譲渡。
⑤ 1年11ヶ月後にはスカイキャピタルに社名変更。

最初から詐欺を考えていたような流れです。

ソーシャルレンディング業界全体に与える影響

今回の判決により大規模延滞を発生させている下記事業者に対するプレッシャーが強くなります。支払い命令だけでなく刑事裁判による逮捕判決も含めて全ての問題事業者に適切な処置が下されることを願っています。

問題発生中の事業者
ラッキーバンク約33億円の貸し倒れ参考記事
みんなのクレジット約31億円の貸し倒れ参考記事
グリーンインフラレンディング約127億円の延滞中参考記事
クラウドリース約55億円の延滞中参考記事
トラストレンディング約52億円の延滞中参考記事
ガイアファンディング約40億円の延滞中参考記事
キャッシュフローファイナンス約8.9億円の延滞中参考記事
アメリカンファンディング約2.3億円の延滞中参考記事

関連ページ(外部サイト)

弁護士の良心(東京フィールド法律事務所・鈴木英司先生)
幸福賢者さんのブログ「みんなのクレジットとの裁判で全面勝訴しました」

関連記事:みんなのクレジット詐欺事件

まずは「みんなのクレジット事件」を学ぼう
みんなのクレジット元社長「白石伸生氏」の裁判内容を分かりやすく解説
みんなのクレジット詐欺被害者が出来ること
みんなのクレジット掲示板

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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