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祝・SBISLが損失補填を発表!投資家はSBIグループを称賛すべきか?

投稿日:2021年4月3日 | 執筆:カナメ先生
SBIグループ

SBIソーシャルレンディングとSBIホールディングスから「未償還元本相当額の償還に向けた取り組みの開始」という発表がありました。

SBISLに3,000万円以上を投資している私としては本当に救われた気持ちです。

今後の投資戦略構築の参考にするために「SBISLへの投資に対して思うこと」などを残しておきます。損失補填の発表後なので自分に都合良く解釈してしまうケースもあるかもしれませんが、できるだけ客観的に書きます。

SBIホールディングの公式発表から抜粋

ファンドの取得勧誘にあたり結果的に金融商品取引法違反に該当する行為があった可能性が高いとの考えに至っており、SBISLが第三者委員会へ照会したところ、SBISLの考えは現時点における調査結果に矛盾するものではないとの回答を得ております。

第三者委員会の最終調査結果を踏まえてSBISLにおいて改めて判断いたしますが、SBISLといたしましては、当該違反行為によって生じたファンドの損失について投資家の皆様にご負担いただくことは適切でなく、ついては投資家の皆様への未償還元本相当額の償還に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。

投資家の皆様への損失の補塡は法律によって原則として禁止されておりますが、例外として、金融商品取引法第39条第3項に規定する事故による場合は、所要の要件のもと認められることとなっております。

未償還元本相当額の償還に係る手続きについては第三者委員会の最終調査結果を受領次第、SBISLにおいて実施予定でございますが、その後速やかに手続きを開始することができるよう、SBISLは4月7日頃より、対象ファンドに出資いただいている投資家の皆様に対して、その未償還元本相当額等の確認のための個別のご案内を行うことを予定しております。

【SBIホールディングの公式発表より引用・原文LINK

さすがSBIグループです。
違反行為を認めたうえで「未償還元本相当額の償還」を明言しています。
特別損失として最大で約150億円を計上すると発表されています。
T社からどの程度回収できるのかは分からないので最終損失額は不明です。

SBIグループは約150億円の特別損失に耐えられるのか?

営業収益3,680億円
税前利益658億円
純利益374億円
総資産5兆5,132億円
自己資本4,514億円

上の表が2020年3月期の決算情報です。

しかも、2021年3月期はさらなる好業績が見込まれており、約150億円の損失処理後においても1,300億円の連結税引き前利益となる見通しです。

SBIグループにとっては「年収の10%程度の損害」に過ぎませんでした。
自己資本で考えると3.3%程度です。

損失補填をするSBIグループは「善」なのか?

私は単純な善悪で対象を判断することはありません。

以前から提唱しているように「投資家を裏切ったときに大きく得をしてしまう人には投資しない」という基準で動いています。

※悪意は無くても能力が不足している人に投資(融資)することは問題外です。

SBIグループも「善であることが得」だから、損失補填という決断をしました。

そのような意味でSBIグループが「信頼性を重要視する真っ当な企業」であることにとても感謝しています。

マイナー金融商品に投資するうえでは「契約書」や「表面上のアピール」よりも、この判断が重要だと考えています。

このような事件を起こしたSBIグループは信用できるのか?

今回の事件は「損失補填するからOK」という話ではなく、SBISLによる明らかな問題行為でした。

しかし、誰しもがミスを起こします。

ましてやSBIグループほど規模が大きくなると、隅々まで監視するのは難しいでしょうし、単純にトラブル発生の絶対数も多くなります。

最終的にはグループの資本力という武器を活かして責任を負えるのであれば、一定の確率のトラブルは仕方ないことだと考えています。

かぼちゃの馬車事件で不正融資を行ったスルガ銀行も総額440億円を対象とする借金帳消し(物件買い取り)の処理を行っています。

カナメ先生はSBISLへの投資を後悔しているのか?

後悔はしていません。
投資判断としては間違っていなかったと考えています。

・リスクはあるもののソーシャルレンディングに魅力を感じていた。
・ソーシャルレンディングのなかではSBISLが最も信頼性が高いと判断した。
・SBISLがSBIグループだからといって完璧だとは考えていなかった。
・SBISLがSBIグループの名前を汚す行為はしないと考えていた。
・ここまで大きな問題を抱えることは想定外であり焦った。
・結果的に良かったが大損失となる可能性もあった。

という流れです。

それでも後悔していないのは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と考えているためです。私は投資家や経営者のなかでは保守的なほうだと認識していますが、リスクを取らなければ何も得られないとも考えています。

また、リスクを取ることで得られる「大きな経験値」も重視しています。

あまりにもギャンブル性の高いもの(仮想通貨など)や給与収入では投資の経験値は得られないので注意してください。

近日中に「ナンバーワン事業者がこのようなトラブルを起こしたなかでソーシャルレンディング投資を続けられるのか?」「何か他の投資商品を開拓するのか?」という内容の記事を書く予定です。

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カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴17年。ソーシャルレンディングへの投資額はトップクラスの個人投資家。「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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一言掲示板 : 情報交換、改善希望、質問など
[6390] no name(2021-04-10 14:29:36)
>近日中に「ナンバーワン事業者がこのようなトラブルを起こしたなかでソーシャルレンディング投資を続けられるのか?」「何か他の投資商品を開拓するのか?」という内容の記事を書く予定です。

楽しみにしています。

[6140] カナメ先生(2021-04-08 13:42:48)
> 6135さん
ありがとうございます。
挽回の難しい損失になるところでしたので安堵しています。
[6135] no name(2021-04-08 12:54:36)
カナメ先生殿

元本相当返済の件、安堵されたと思います。
結果は個人の捉え方によりますので。。。

私は撤退中につき、少額<100万投資ですが、
溜飲が下がりました。

では。

[5523] カナメ先生(2021-04-05 10:35:56)
> 5304さん
ミスに関してはSBIグループによる人選ミスや監視ミスという意味でした。
SBISL自体は「確信犯=金融商品取引法違反」だと思います。
分かりづらい文章になってしまい申し訳ありません。
[5382] no name(2021-04-04 13:21:44)
マンション予定地にコインパーキングっていうのは
ファンド単体だと単に経営状況のヤバい会社に貸してしまった失敗ともとれますが、
そのやばい会社に別プロジェクトとはいえ追加で金を貸すのはまともな金融機関ではありえない。
ボーリング調査予定日より後の2020年以降に募集のファンドは確実に真っ黒、
実際には最初のファンドから黒だったと思います。
[5304] no name(2021-04-03 19:13:04)
>今回の事件は「損失補填するからOK」という話ではなく、
>SBISLによる明らかな問題行為でした。
>しかし、誰しもがミスを起こします。

SBISLは、ミスを犯したのではなく確信犯と思います。
2年後にマンションがコインパーキングになっているのを
知らないはずはありません。
例えば、
車を運転していて人が見ていないから赤信号を通行した。
しかし、防犯カメラに写っていたようなもの。ばれてしまった。

[5257] カナメ先生(2021-04-03 15:14:34)
> 5229さん
まず、SBIグループがソーシャルレンディング事業を続けるのかが不明ですが、続けるのであれば投資候補には入ると思います。
[5243] no name(2021-04-03 13:50:32)
やはりSLは不透明な所が多すぎるのが投資リスクを高めているんですよね。
最大手のSBIですらこの有様だったことを考えると、他社も上場企業かどうかは関係なく、同様のリスクが潜んでいると考えるべきでしょうね。
[5242] no name(2021-04-03 13:48:57)
バックが固いことは投資対象として重要なのは間違いないですね。
でもSBIHDはSLには懲りたでしょうね。
SBIHDにとっては損失を出して終わったに等しい結果です。
SLは撤退になるのでしょうか。
[5229] no name(2021-04-03 12:55:22)
カナメ先生はSBISLへの出資を続けますか?
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