AGクラウドファンディングの運営親会社である「アイフル」の決算情報です。
AGクラウドファンディングの運営会社は「AGクラウドファンディング株式会社」ですが、完全親会社(アイフル)の業績の方が重要だと考えています。
東証プライム上場企業だからと言って油断せずに、年1回は決算情報を分析していきたいと思います。
- | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
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株主資本 | 1,435.36 | 1,524.95 |
総資産 | 8,633.54 | 9,356.42 |
株主資本比率 | 16.6% | 16.3% |
営業収益 | 1,274.81 | 1,320.97 |
営業利益 | 175.30 | 112.42 |
経常利益 | 193.05 | 122.65 |
純利益 | 177.94 | 130.37 |
ROE | 12.7% | 8.0% |
好業績かつ優良企業です。
株主資本1,524億円は東証上場企業3,846社中531位の数値です。
ノンバンクと言うと貸し倒れが気になりますが、流動資産に貸倒引当金としてマイナス579億円(総資産の6.2%)が計上されているので安心感があります。
また、2022年3月期の決算説明資料のトピックスには、「AGクラファンの事業開始」についてしっかりと触れられています。
貸金業法改正&利息返還問題による消費者金融業界の縮小は2013年に底打っており、その後は堅調に推移しています。
銀行カードローンに関しては新型コロナの影響で縮小傾向にあります。
新規申込件数が激増していますが、成約率は大幅に下がっています。
申込フォームの敷居が下がったのだと思われます。
3%台の水準を維持しています。
営業収益率(平均融資金利)は14~15%なので十分に利益が出せます。
貸付金残高は559億円です。
このような基盤があればソーシャルレンディング案件が組みやすくなります。
突発的に倒産してしまうような規模感ではないので、業績が悪化してもAGクラファンからの撤退が間に合わない可能性は低いと考えています。
ソーシャルレンディング業界においてはトップクラスの信用度です。
事業者リスクが低いと、ファンドの詳細分析に力を注げるのでありがたいです。
主軸で手堅いアイフルファンド(1.1%)だけでなく、リスクはあるが高利回りの不動産担保ローンファンド(5.0~6.0%)も面白味があります。
評価 | A | AGクラウドファンディングの公式ホームページ |
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