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マリタイムバンクの評判&分析!日本初の船舶特化型クラファンがサービス開始

投稿日:2022年5月27日 | 執筆:カナメ先生
(本記事はアフィリエイトURLを含みます)
マリタイムバンクの公式サイト

日本初の船舶特化型クラファン「マリタイムバンク」がサービスを開始しました。

船舶と聞くとトラストレンディングの悪いイメージが思い浮かびますが、マリタイムバンクは船舶ブローカーや船舶ファンドで確かな経験を積んできた昼田将司氏が運営しています。

[参考記事] トラストレンディング事件を徹底解説&時系列まとめ

マリタイムバンクの基本情報

運営日本マリタイムバンク株式会社
設立2020年2月14日(サービス開始は2022年3月)
住所東京都中央区新川2丁目9番5号 第2中村ビル3階
事業第二種金融商品取引業、貸金業
親会社株式会社オーシャントラスト
役員 [代表取締役] 昼田 将司
[CFO] 片座雅志
利回り4.12~4.84%(目安)
Twitterhttps://mobile.twitter.com/n_maritimebank

特徴① 利回りは4~5%、運用期間は長め

2022年3月22日募集の冷蔵船1号ファンドでは「利回り4.84%、運用期間34ヶ月」、近日募集予定の冷蔵船2号ファンドでは「利回り4.12%、運用期間33ヶ月」となっています。

ファンド詳細ページはログインしないと見ることができません。

マリタイムバンクのファンド一覧

特徴② 投資対象は船舶

投資対象は「動く不動産」と呼ばれ世界中で売買が可能な船舶です。需要の高さは「日本の輸入物資の99.6%は船によって輸送」というデータからも分かります。

もちろん、抵当権を設定します。

マリタイムバンクの情報公開

特徴③ 差し押さえによる資金回収の実務経験豊富

代表である昼田将司氏はリーマンショック時にギリシャの船舶ファンドで働いており、船舶の差し押さえに奔走した経験を持ちます。

また、自身で船舶スクラップヤード事業を立ち上げたこともあります。

信頼性調査(基本情報、経歴、評判)

親会社の「オーシャントラスト」について
会社名株式会社オーシャントラスト
設立2008年2月
事業船舶仲介業
役員 [代表取締役] 昼田 将司
[取締役] 竹内 剛毅
所在地東京都中央区新川2-9-5
従業員数7名
取引銀行徳島大正銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行
西武信用金庫、東日本銀行
WEBhttps://ocean-trust.co.jp/

代表の「昼田将司」氏について
昼田将司氏の顔写真

1999年同志社大学法学部を卒業
- 近鉄エクスプレスに入社
通関士の資格を取得
同期で1番最初にアメリカのアトランタでの研修に参加
2004年 海運の仕事をしていた父にシンガポールのシップブローカーを紹介してもらう
シンガポールで中古船舶のブローカーとして仲介販売を開始
- ギリシャの船舶ファンドで働く
リーマンショックにより船舶の差し押さえに奔走(2008年)
2013年インドネシアで現地法人を設立(船舶スクラップヤード事業)
2016年スクラップヤード事業をインドネシアの造船所に売却
2016年MIP株式会社を設立(船舶オペレーティングリースを多数組成)
2020年日本マリタイムバンクのためにMIP社を退社

[参考記事] 日本海事新聞「検船リポート条項導入の経緯と意義」

信頼性の総評
・代表の顔出しと経歴はプラス材料
・大手銀行との取引がある
・会社規模が小さい(従業員数7名)
・決算書が見当たらない
・ファンド詳細ページが一般公開されていない

良いほうにも悪いほうにも決定打となる情報は見つかりませんでした。まだ、サービス開始から日が浅いので信頼性向上のための改善が進むことを願っています。

不安材料・危険性

大きな不安材料は

・不動産以上に船舶の価値判断が難しいこと
・劣後出資がないこと(事業者のリスクが低い)
の2点です。

船舶投資のメリット

あえて船舶投資をするメリットとしてはリスク分散です。
特に国内不動産投資に偏っている人は分散させるメリットが大きくなります。

カナメ先生の見解

ソーシャルレンディングは「銀行から融資を受けづらい業界でこそ輝く」という意味ではマリタイムバンクの船舶投資には納得感があります。

個人的にはソーシャルレンディングにおける選択肢が増えることは喜ばしいことなのでマリタイムバンクを応援しています。

しかし、ソーシャルレンディング投資家は過去に「詐欺」「杜撰な経営」「運営による見積りの甘さ」などにより痛い目にあっています。

船舶投資は不動産投資以上に敷居が高い(不安感が強い)ことは事実です。
現時点において積極的に投資したいとは思えません。

情報公開の強化(決算書やファンド詳細)などにより投資家との信頼関係を築くことで、地道に少しずつ拡大して欲しいと思います。

マリタイムバンクの公式サイト

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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