イークラウドの第1号案件は「ご当地ギフトプラットフォーム・地元カンパニー」

投稿日：2020年7月23日 | 執筆：カナメ先生

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株式投資型クラウドファンディング「イークラウド」から記念すべき第1号ファンドが発表されました。出資先は長野県に所在する株式会社地元カンパニーです。

ファンドの詳細情報

募集情報

募集開始	2020年7月29日（水）8:00
出資コース	10万円、20万円、30万円、50万円
目標額	3,000万円（上限5,000万円）
資金使途	①カタログギフト出品数充実のための生産者開拓費 ②営業強化のための人件費及び広告費

出資先

会社名	株式会社地元カンパニー
従業員数	12名
設立	2012年4月6日
所在地	長野県上田市上武石678
公式サイト	https://www.jimo.co.jp/

ビジネスモデル・強み

・地域の産品や旬の生鮮品を選べるカード形式のカタログギフト
・売上の8割が法人（東証1部上場の顧客も多数・法人ギフト市場2.8兆円）
・カード形式なので旬の商品や少量生産の食品を取扱いできる
・全国600以上の生産者との取引ネットワークを構築

カードのデザイン

カタログギフトのカードデザイン・裏

代表者

・代表取締役：児玉光史
・情報発信：ブログ / Facebook / Twitter
・長野県上田市のアスパラ農家に生まれる
・東京大学農学部卒（東京六大学野球のホームラン王）
・電通国際情報サービスでシステムセールスに従事
・東京で暮らす農家の跡継ぎコミュニティを立ち上げる
・自身の結婚式で「地元産品限定のカタログギフト」を引出物として配布
・株式会社地元カンパニーを設立

業績と売上目標

・今年度は年商1億円突破見込み。2025年度に年商48億円を狙う。
・2020年3月期における売上は6,730万円、経常損益は△1,824万円の損失を計上。
・2020年3月期における純資産は△5,385万円の債務超過。
・資金繰りの観点から一部借入の返済の猶予を受けている。
・納税の猶予を受けており、当期分消費税は翌期に支払われる予定。

売上増加の実績売上目標

計画

2021年	47都道府県の生産者を網羅
2022年	SNSで気軽に贈れる「ソーシャルギフト」に対応
2025年	年商48億円目標
202X年	株式公開IPO

注意点：気になるイークラウドの手数料

発行者から当社に対しては、今回の株式投資型クラウドファンディングが成立した場合は、募集取扱業務に対する手数料として、本件株式の発行価格の総額の5,000万円以下の部分については20%（税込22%）相当額、総額が5,000万円超の場合は5,000万円の20%（税込22%）に5,000万円超の金額の15%（税込16.5%）相当額を加えた金額が支払われます。

【イークラウド公式サイトより引用】

手数料20%＋税はカナリ高いと感じます。FUNDINNOも同水準です。

カナメ先生の見解

ネガティブな要素としては、

・赤字経営＆債務超過＆返済猶予・納税猶予
・手数料が高い（20%＋税）

があります。

だからこそ私たち一般投資家に東大卒経営者が経営する面白いベンチャー企業に投資する機会が訪れたと考えることもできます。財務が良ければ銀行にお金を借りればよいことです。

このケースの判断基準は「この会社やビジネスが好きか？」に尽きます。

私個人としては「地方創生」「地元」「特産物」というキーワードにあまりピンとこなかったため、今回の投資は見送ります。しかし、第2弾以降を楽しみにさせてくれる魅力ある案件だと思います。

イークラウドの公式サイト