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投資信託やロボアドの本当のコストを理解することで投資成績を向上できる

投稿日:2019年2月18日 | 執筆:カナメ先生
長期投資で少しでも高いパフォーマンスを上げるためには、コストに敏感にならなければいけません。この記事では一般的に知られているコストよりも一歩踏み込んだコストについて説明します。

投資信託における3つの基本コスト

購入時手数料購入時にかかる手数料です。最近では購入時手数料0円のいわゆる「ノーロードファンド」が人気です。SBI証券で調べたところ2,672本中1,326本がノーロードファンドでした。
信託報酬毎年かかるため最も重視するべき手数料です。指数連動型のインデックスファンドでは0.2%~0.5%が多いのですが、アクティブファンドだと1.0%~1.5%もかかってしまいます。
信託財産留保額投資信託を解約する際に支払う費用です。この費用は運用会社の収入ではなく、保有投資家の資産となるため低いほうが良いわけではありません。SBI証券の取扱ファンドでは2,672本中1,629本が0%でした。

投資信託の隠れたコスト

投資信託では上記3つのコスト以外に「売買委託手数料」や「監査報酬」などのコストがかかっています。これらは運用報告書を見ることで確認することができます。 ひふみ年金の費用明細

上記は「ひふみ年金」の1万口当りの費用明細です。信託報酬0.819%に対して、合計コストは1.004%かかっています。隠れコストは0.185%です。

私がiDeCoで購入している「DCニッセイ外国株式インデックス」は信託報酬0.207%に対して、合計コストは0.296%かかっています。隠れコストは0.089%です。

隠れコストはそれほど大きくないうえ、自分で株式売買を行う場合にもかかるため、そこまで気にする必要はありません。

ロボットアドバイザー(ロボアド)の本当のコスト

ウェルスナビの手数料は1.0%(税別)です。
加えて購入するファンドの信託報酬などがかかります。

ウェルスナビは非常に信託報酬の低いバンガードファンドを採用しているため、採用ETFの信託報酬は0.05%~0.44%です。以下の表は資産クラス別の信託報酬です。

資産クラス採用ETF名信託報酬
(税別)
米国株(VTI)バンガード・トータル・ストック・マーケットETF0.05%
日欧株(VEA)バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF0.09%
新興国株(VWO)バンガード・エマージング・マーケッツETF0.14%
米国債券(AGG)iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF0.05%
金(GLD)SPDRゴールド・シェア0.40%
不動産(IYR)iシェアーズ 米国不動産ETF0.44%

ロボアドと同じような性質(バランス型インデックス投信)を持つ「りそなAM-Smart-i 8資産バランス」であれば信託報酬0.173%~0.216%で済みます。

期待利回りを5%と仮定した場合、
ウェルスナビ 5.0% - 1.2% = 3.8%
りそなAM 5.0% - 0.173 = 4.827%

と非常に大きな差となります。

私の見解

(1) 手数料の低い投資信託は数少ない真っ当な投資先
(2) ロボアドよりもバランス型投資信託を買うべき
(3) なにはともあれiDeCoを活用するべき

ただし、稼ぐことよりも「楽しむこと」や「勉強すること」が目的であれば、インターフェースの優れたロボアドを選ぶメリットはあります。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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