注目のサービス「CAPIMA（キャピマ）」で新ファンドの募集が行われています。
今回はソーシャルレンディング投資家にとってはあまり印象のよくない「再生可能エネルギー」関連の貸付ファンドです。
はたして投資妙味があるのか丁寧に分析します。
| ファンド名 | N international 再生可能エネルギー発電施設 開発ローンファンド |
|---|---|
| 利回り | 6.0% |
| 運用期間 | 11ヶ月 |
| 募集金額 | 5,000万円 |
| 募集方式 | 先着 |
| 募集期間 | 2023年8月1日～8月23日 |
| 社名 | 合同会社NPC |
|---|---|
| 株主 | 株式会社N international（100%子会社） |
| 資金使途 | 運転資金 |
| 貸付タイプ | シニアローン |
| 保証 | 親会社の連帯保証 |
| 担保 | 発電施設、売電債権、貸付先の全持分 |
| 社名 | 株式会社N international |
|---|---|
| 住所 | 東京都荒川区西日暮里5丁目10-13 三共グレースビル2階 |
| 設立 | 2019年 |
| 代表 | 野尻 巌 |
| 担保 | http://nintl.co.jp/ |
以前は
元々、美容業界の方なのでしょうか。
正直なところ貸付先の信用は高いとは言えません。
| 担保対象 | 貸付先が保有する複数の発電施設と売電債権 |
|---|---|
| 担保価値算出 |
【3年以上の発電実績がある場合】 年間発電量実績平均値×買取価格×80%×残存買取年数（最大17年）
【発電実績が3年未満の場合】 |
| 現在担保価値 | 7,480万円（LTV66.8%） |
| 注意点 | 担保となる発電施設は期間中に売却されることがありますが、その場合は担保評価額が常に貸付金額（5,000万円）を上回るように新規の太陽光発電施設及び売電債権に対して必ず担保設定を行います。 |
| 対称期間 | 2023年8月末日 |
|---|---|
| 対象条件 |
①キャンペーン期間内に対象メディア経由で投資家登録を完了 ②新規登録かつ1つのファンドに対して20万円以上の投資完了 |
| 特典 |
①現金1,000円 ②投資額に応じた現金を付与 |
| 付与方法 | デポジット口座に9月末までに直接入金 |
| 注意点 | 会員登録時の招待コード欄に「CAPIMA2305」を必ず入力 |
| 投資額 | 特典 | 還元率 |
|---|---|---|
| 20万円以上の投資完了 | 現金4,000円 | 2.0% |
| 50万円以上の投資完了 | 現金12,000円 | 2.4% |
| 100万円以上の投資完了 | 現金27,000円 | 2.7% |
| 500万円以上の投資完了 | 現金150,000円 | 3.0% |
| 1,000万円以上の投資完了 | 現金400,000円 | 4.0% |
| 2,000万円以上の投資完了 | 現金1,000,000円 | 5.0% |
なかなかの還元率の高さですが、無理せず「新規登録の1,000円だけ貰っておけばいいや」ぐらいの感覚が大事です。
○ 利回りが高め（6.0%）
○ キャンペーンの還元率が高い
○ 運営会社「CAPIMA」の信頼性はまずまず
○ ファンド情報が多い（担保となる太陽光施設の詳細など）
○ 担保が完成施設である
○ 担保に売電債権が含まれる
○ 現状のLTVには余裕がある（66.8%）
× LTVの最低ラインに余裕が欲しい（100%ではなく80%など）
× 貸付先親会社の信頼性が低い（実績がない）
絶妙なラインです。
貸付先の信頼性については、高利で貸付をおこなう以上は「選り好みはしていられない」という現実があります。
つまり、このファンドのポイントは「担保の確実性」と「その担保を設定したCAPIMAの信頼性」です。
今回も非常に面白いファンドです。
CAPIMAの今後が楽しみです。
