カナメ先生
大事な資産を年3~5%で増やす技術を学ぶ場所
ソーシャルレンディング投資の学校
ブログ(1021)掲示板SL事業者ランキングファンド検索運営者紹介ふどクラ研究所

SBIソーシャルレンディングが借手情報を開示したことで及ぼす影響

投稿日:2019年5月17日 | 執筆:カナメ先生
(本記事はアフィリエイトURLを含みます)
2019年5月16日、SBIソーシャルレンディングが「5月17日以降に募集するファンドから借手情報の開示することを順次開始する」と発表しました。

SBISLの投資家限定情報

SBIソーシャルレンディングのメッセージ

当社は、ソーシャルレンディングが果たす役割とは、自社の関係会社等のための資金調達手段などではなく、世の中に数多ある「お金を借りたいニーズ」と「お金を運用したいニーズ」を「結びつける」ことにあると考えております。

そのため、借手が抱える借入ニーズについて、借手自らが資金を必要とする理由等を説明し、これに同意した投資家が資金供給できるプラットフォームを提供するべく、2011年3月の事業開始以前から、借手の開示を前提としたビジネスモデルの検討を進め、関係当局と折衝を行っておりましたが、貸金業法の解釈の観点から借手の匿名化・複数化は必須であるとの結論が示されたため、この前提に立って借手の開拓やファンドの組成を行い、事業を展開してまいりました。

【SBIソーシャルレンディング公式サイトより引用】

いつも淡々とした姿勢を見せるSBIソーシャルレンディングにしては珍しくはっきりとした主張を感じるメッセージです。重要ポイントは以下の2点です。

(1) 自社グループの資金調達は本来の役割と違う
(2) どこよりも早く情報開示を前提としたサービスを提供しようと努力していた

こういったことを言いたくなる気持ちは分かります。

実際に開示された情報

・商号
・所在地
・業種
・事業内容
・設立年月
・担保の土地所在地(町名まで)
・土地面積
・建設規模
・建設計画

これらはSBISL不動産ディベロッパーズローンファンド14号で投資家限定情報として公開された情報です。正直なところ企業情報からは何も判断することができませんでした。担保となる土地や開発規模が分かったのは少しだけプラス材料です。

結局は事業者を信じるしかない

この程度の情報を見るだけでビジネス(融資)が上手くいくのであれば誰しもが大金持ちになることができます。実際のビジネスの現場はいくつかの数字で判断できるような単純なものではありません。

ソーシャルレンディングも不動産クラウドファンディングも結局のところ「事業者の目利き力&信頼性」に乗っかるものです。それが投資です。

情報開示が始まったことでSBIソーシャルレンディングに「情報を開示しているのだから後は自己責任ですよね」と思われてしまったら困ります。

ただし、ある程度の情報が公開されることで、

(1) 担保価値の妥当性がある程度分かる
(2) 関連企業への貸付でないことが分かる
(3) 分散投資の効果が高められる

などのメリットがあります。

評価休止SBIソーシャルレンディングの公式ホームページ

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
ソーシャルレンディング格付けランキング
ブログの同カテゴリ記事一覧

利回り10%以上が当然!ヤマワケエステートの高利回りに釣られてもいいのか?
大人気「AGクラウドファンディング」の現況分析!利回り4~6%は美味しい
2024年のソーシャルレンディング&不動産クラファン投資で気を付けること
COMMOSUSの新規登録ユーザー必読!申込キャンセルの罠を回避する方法
ソーシャルレンディング融資先の決算書の読み方!4つのポイント+3つの注意点
全記事の一覧

一言掲示板 : 情報交換、改善希望、質問など
ソーシャルレンディング格付けランキング
Twitter