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メザニンローン・シニアローンとは?

投稿日:2018年6月30日 | 執筆:カナメ先生
ここがポイント!
  • メザニンローンは通常のローンでは足りない分を補う貸付。
  • 銀行は担保下落リスクと貸倒引当金の関係で満額融資はできない。
  • メザニンローンはソーシャルレンディングと相性の良い貸付。

シニアローン従来からある通常の貸付。主に銀行が行う。審査が厳しく期間もかかるが、低金利で資金を調達することができる。
メザニンローン
(劣後ローン)
シニアローンで足りない分の補う貸付。銀行以外、保険会社、リース会社、信販会社などが行う。高金利だが柔軟性が魅力。

メザニンローンの特徴

・シニアローンで足りない分を補う貸付。
・シニアローンよりも金利が高い。
・担保の抵当権は「第2順位以下」になる。
・返済が滞った場合はシニアローンの返済が優先される。

メザニンローンの利用例

不動産投資会社が「1億円の不動産」を購入しようと考えます。銀行に相談をしたところ8,000万円の融資が下りることを確認できました。

しかし、あと2,000万円必要です。さらに別途で諸々の諸経費もかかります。そこで利用するのがメザニンローンです。残り全額は無理ですが、1,000万円借りられるだけでも非常に助かるというわけです。

銀行はなぜ満額貸付してくれないの?

銀行は担保時価の30%程度を下落リスクとして考えます。つまり、それ以上のお金を貸し出した場合には、リスクが跳ね上がりますし、上司に満額融資する理由を説明することもできません。

さらに銀行はリスク分の金額を「貸倒引当金」として計上しなければいけません。これにより銀行の信頼度を示す指標「自己資本比率」が下がることを嫌います。

誰がメザニンローンを利用するの?

(1) 十分な自己資金が無い人。
(2) 自己資金投入額を減らして、投資効率を上げたい人。
(3) 建設中に予定外の追加資金が必要になった人。

主にこういった需要を持つ不動産関係の企業です。

個人投資家のメザニンローンとの向き合い方

ミドルリスク・ミドルリターンを目指すソーシャルレンディング業界ではメザニンローンを積極的に提供していこうという方針が感じられます。私個人としてもその方針に賛成です。

なぜなら、貸出期間が短いソーシャルレンディングでは、銀行のように30%も下落リスクを取らなくてもよいためです。担保評価額からシニアローンを引いた金額が十分に残っていれば、投資対象として魅力的だと思います。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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