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ソーシャルレンディングにおける本当の利回りを計算

投稿日:2018年7月7日 | 執筆:カナメ先生
ここがポイント!
  • 本当の利回りを下げる要素はたくさんある。期間ロス、貸し倒れ、税金。
  • 6.0%の案件が実質3.6%程度になってしまうほど本当の利回りは厳しい。
  • 個人的には本当の利回り5.0%を超えることは可能だと考えている。

利回り計算の例

本当の利回り計算

私が最近投資した案件の「本当の利回り」を計算してみました。

例えば一番左にあるmaneoの「不動産担保付きローンファンド1434号」の場合、募集利回りは7.2%ですが、「募集から貸し出されるまでの日数」「貸出終了日から投資家の口座に返金されるまでの日数」があるので、6.93%に下がります。

さらに「案件を探して投資するまでの日数」を平均して14日と仮定すると、最終的な利回りは6.72%になります。

この案件では募集金利との差は-0.48%にすぎませんが、3列目の「事業性資金支援ローンファンド1088号」では-1.61%にもなってしまいます。

運用期間と利回り差の関係表

運用期間利回り差
4ヶ月1.5%
6ヶ月1.0~1.2%
12ヶ月0.5~0.7%
24ヶ月0.3%

当たり前の話ですが、運用期間が長くなるほど、表面利回りと本当の利回りとの差は小さくなります。ただし、長期案件ほど貸し倒れのリスクは高くなりますので注意してください。

また、maneoとSBIソーシャルレンディングにおける差はほとんどありませんでした。ただし、maneoの方が案件数が多く「案件を探す日数」が短くなるため、少しだけ有利になります。

もちろん税金も計算に入れること

個々の所得に応じて15~55%の税金がかかります。これによりさらに利回りが下がります。詳しくは「ソーシャルレンディングにおける源泉徴収と確定申告」を参考にしてください。

計画には貸し倒れリスクも計算に入れること

融資なので「貸し倒れ」は必ず起こります。下の表はあくまで考え方です。数値はかなり甘めに見積っています。

表面利回りリスク期待利回り
5%-0.5%4.5%
6%-0.8%5.2%
7%-1.5%5.5%
8%-2.0%6.0%

(1) 案件の利回りが高いほどリスクを大きく見積もっておく。
(2) リスクが高いほど最終的な利回りは高くなる。(投資原則)
(3) リスクが高いほど予想を大きく超える損害を被る可能性が高くなる。

本当の利回りはかなり厳しい

平均で6.0%の案件に投資していたとしても、様々なロスで5.3%ほどになってしまい、そこからリスクを考慮して4.5%ほどになり、さらに税金を20%ほど引かれて3.6%ほどになってしまいます。

極めて厳しいソーシャルレンディングの実態利回りですが、個人的には利回りを上げる工夫を積み重ねていけば最終利回り5%越えは可能だと考えています。

カナメ先生
この記事を書いた人
21歳から投資をはじめて投資歴23年。ソーシャルレンディング歴8年。運用資産4億円以上。
IT会社経営、薬局経営、新築アパート投資、株式投資、REIT投資、クラファン投資などの幅広い経験が武器であり、「凡人なりに出来ることをコツコツと堅実に行うこと」がモットーです。
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